趣味工房 HIRO-G


< 拡張ボードのバンク切換モニタROMテスト >

 写真1は、CP/M No1で紹介しました安居院氏著書「CP/M手作りマイコン1」を参考に製作した拡張ボードとND80ZV及びPC8001キーボードを加工したものを接続し、起動させてMコマンドにて6000番台の一部を表示させた画面です。

 このモニタROMは、同書のP90〜95に記載されたモニタプログラムを  27256に書込んだものですが、互換DOS基板付きND80ZVのROM用に、中日電工さんのHPの記載に従いバンク切換部分の2ヶ所を写真3のように変更しています。
 CRTCの設定は800文字対応の設定で、クリスタルは8MHzです。
 VRAMは6116、CGは2716を使用しています。

 コード確認用LEDは、押されたキーのアスキーコードが16進表示されるので、押したキーと出力されるコードが一致しているかを確認できます。

 写真2は、起動後にROMを取外してもなんら問題なく、正常に機能している状態の写真です。 この事は、バンク切換が正常に行われ、モニタが RAMに転送されたことを示していますので、互換DOS基板上のRAMをそのまま使えることになります。
 従い、拡張ボード上には、ROMもRAMも不要となります。

 写真4は、写真1と同様にMコマンドで6000番台の一部を表示させた画面のアップです。

 写真5は、キーボード裏面のエンコーダ基板とケーブル関係の接続状態の写真です。  ND80ZVとの接続は20芯のフラットケーブルです。
 このエンコーダは8X8で64種のキーをエンコードできますが、PC8001のキーボードは80種82キーが付いていますので、16種のキーはエンコードできないことになります。 しかし、サポートできないキーはテンキーですのでほとんど問題はありません。 
 CN3、CN4 コネクタのピンアサインはCP/M 28と同じです。
 

  

写真4 6000番台データ書換テスト画面





写真5 キーボード接続状態


< その他の進捗 >

 現状では、安居院氏著書「CP/M手作りマイコン1」を参考に製作した拡張ボードが順調に進んでいます。

 トラ技資料ベースで製作中のトラ技ボードは、キャラクタ・ジェネレータの書き込みとCRTCテストを終了した旨の報告をしましたが、VRAMにデータが書込めない不具合が発生しており、調査中です。

 8Kモニタプログラムのうち込みは、チマチマやってますが今週中に終える予定です。 しかし、使えるようになるまでは、かなり掛かりそうです。
 

< 今後の予定 >

 @ トラ技ボードの不具合の解消。
 A トラ技ボードのROMの解析開始(いつ終わるかは不明です。)
 B PC6001,6601のCP/Mマシン化テストまとめ
 C FDDに関するの調査
 D FDD基板の製作

 

CP/M No4


CP/Mマシン復元進捗  ・拡張ボードのバンク切換モニタROMテスト
2013年9月18日

写真1 各ボード接続状態



写真2 モニタROMを取外した状態



写真3 バンク切換部分の変更