趣味工房 HIRO-G
< AKI-80型CP/Mマシンの構築&テスト完了 >
CP/M No31でのAKI-80のテスト結果からAKI−80型CPUボードはほぼ正常に機能していることが分かりましたので、続いてCP/Mマシンとして使えるかどうかを検証しました。 写真1は各ボードの接続状態の写真で、SUPER AKI−80ボード上のROM(27256)が立上用(0000H番地〜7FFFH番地)のROMです。 また、CPUボード上のRAM(62256)がバンク切替後に立上用のROMに替わり0000番地〜7FFF番地になるRAMです。
尚、拡張ボード上のテストRAM用ソケット及びテストROM用ソケットは、それぞれ立上のROMとバンク切替後のRAMと同じ配線となっていますので、テスト時は差し替えが便利なこのソケットを使用します。
AKI−80型CP/Mマシンを構築するための変更について、検討を始めましたが、歳は取りたくないものですが、CP/Mマシンの復元をやり始めたころの事をすっかり忘れてしまいましたので、記録を見直しました結果、何のことはなく、「CP/M手作りマイコン」のオリジナルへ戻すだけで良いことを思い出しました。 で、結局はND80ZV用に変更したバンク切替設定の部分を、写真2の通り「3E 50、D3 7E」に戻すだけでOKです。 と言う事は、結局どのようなCPUボードを使おうと、バンク切替を考慮すれば何とかなると言う事です。
写真3は、ND80ZVのCP/M構築用ROMをバンク切替部分のみを変更(オリジナルに戻し)して焼きなおしたものです。 MBASICのセーブは、AKI−80ボード上のRS232Cを使うことが出来ませんので、CP/M No32の記載と同様に、MBASICセーブ用のROM(APR_MBASIC_AKI)を作りFDへセーブしました。
実際のCP/Mの構築は、焼きなおしたROMを拡張ボードのテストROM用ソケットに入れて作業しました。 作業の手順はCP/M No31と同様です。 ROMの入れ替えは、必ず電源を切って行います。
@ 先ずは、写真4のようにテストROM用ソケットへフォーマット用ROMの「K_FORM80_AKI」を入れ、2DDのFDをフォーマットします。
A 次に、システムFD作成用ROMの「CPM2.2_AKI」と入れ替え、フォーマット済みのFDを挿入し、電源を入れるとモニターが立上るので、続いてGコマンドで「EA00」と入力すれば「CP/M2.2」が立上ります。 CP/Mが立上れば、写真5のように、SAVEコマンドでROM上の「MSYSG」をFDへセーブします。
B セーブした「MSYSG」を起動して写真6のように、表示に従って作業し、ROM上のCP/M2.2をFDへコピーすることで、CP/M2.2のシステムFDを作成します。
C システムFDができたところで、基本的なアプリのMBASICをFDへセーブするために、MBASICのセーブ用ROM「APR_MBASI_AKI」と入れ替え電源を入れます。 この場合、写真7のように、ROM版のCP/Mが立上りますのが、同様にSAVEコマンドでFDへセーブしました。今後は、システムFDが出来上がっているので、もう少しスマートにセーブできます。 引き続きMBASICが正常に機能するか確認しました。
D 以上で、MBASICを含めたFDが作成されましたので、システム自動立上用のROM「MCPMIO_AKI」を写真8のように、正規のAKI−80ボード上のROMソケットへ差し込み、FDを挿入し電源を入れますと、問題なくCP/Mが立上りました。
以上で無事にAKI−80型 CP/Mマシンを構築することができました。 この事により、標準的なZ80ボードであれば、CP/Mマシンを構築できる事が分かりました。 また、テストROM、RAMのソケットを持たせた拡張ボードは、いろいろな使い道ができる便利なボードであることを再認識しましたデス。
写真1 AKI-80型 CP/Mマシン接続状況
写真2 MCPMIOの修正
写真3 CP/Mマシン構築用ROM
< 今後の予定 >
@ AKI-80型 CP/Mマシンの構築&テスト: 完了
A FDDの複数化:
B 復元1号機一体化:
CP/Mマシン復元進捗 ・AKI-80型CP/Mマシンの構築&テスト完了 |
2014年6月7日 |
写真4 FDのフォーマット中
写真5 ROM版CP/M起動、作業中
写真6 MSYSG起動、作業中
写真7 MBASICのプログラムテスト
写真8 システム自動立上テスト
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