趣味工房 HIRO-G



< RS232Cのテスト完了とDDTゲット >

 今回は、CP/M No24で作成したCP/M上で走るND80ZV用のモニタであるNDMONT4Rを使用して、他のPC上にあるCP/Mアプリの転送テストを実施しました。 テストは写真7のような構成で実施しました。 転送元のPCで使用する転送用アプリは、Tera Termです。 RS232Cのボーレート等の仕様は中日電工さんの「ND80V取扱説明書」のP8〜11に合わせていますので、取扱説明書の内容を良く確認してください。因みに設定は次の通りです。 尚、使用するケーブルはストレートケーブルです。

ボーレート 9600ボー、データ長8ビット、スタートビット1、ストップビット1、パリティなし、

先ずは、転送元PCのZB3DOS内のZフォルダーにコピーされている、毎度お馴染みのMBASICを転送してみました。 手順は次の通りです。

@ 転送元のPCでTera Termを立上げ、シリアル転送を選択し、前述の通りボーレート等を設定します。 

A 次いで復元1号機のORG/CPMバスの切換スイッチを「CPM」へ切り換えてあることを確認してCP/Mを立上げて、写真1の通りNDMONT4Rを実行します。 

B モニタ実行後に次の<RS232C受信プログラム例>ように受信プログラムを打ち込み、「D200」 アドレスセット RUN として受信プログラムを実行し、写真2のように受信待ち状態とします。

< RS232C受信プログラム例 >

   D200  210001  ;100番地から書込み。

   D203  C36CD1  ;036CH+CE00H

C 写真3のようにPC上で転送するファイルを選択し、Binaryにチェックを入れ、「開く」をクリックすると転送が開始されます。 受信中はデータ表示用の7セグLEDがインクリメントされ、転送が終わると最終番地を表示してストップします。写真4。

D 受信が終了すると、一度、リセットし、CP/Mを再立上げします。 リセットしても受信ファイルはRAMに保存されているので、そのまま写真5のようにSAVEコマンドを実行してFDへ受信ファイルをセーブします。  (リセットせずにGゼロでCP/Mへ戻るようにすればスマートです。)

セーブされたMBASICを確認し、実行した結果、写真6の通り正常に起動しました。 但し、受信ファイルは100H番地から書込まれているので、SAVEする場合、7セグLEDの表示から100Hを引いた数字で計算し、SAVEする必要があります。

次いで、S100ComputersサイトからゲットしたDDTが使えるかテストするために、同様に転送しSAVEした結果は写真8〜写真12の通りで、復元1号でも使える事が確認できました。 これで念願のDDTをゲットする事ができました。 今後はED、WM等のエディタやMACRO−80、TURBO Pascal、BDS−C等が使えるか試して行きたいと思っています。

 以上で一応、RS232Cに関するテストは終了です。 今回の作業の結果、RAM上の0100H〜CCFFH(52KB)の領域を自由に使えるようになり、他のPCでインターネット等から落としたアプリをFDセーブする作業が、ずいぶん楽になりました。



写真1 NDMONT4R実行画面



写真2 受信待ち状態



写真3 転送ファイルの選択、転送準備



写真4 受信終了画面



写真5 MBASICのSAVEと確認画面



写真6 MBASIC実行画面




 < 今後の予定 >

 @ トラ技資料の復元2号試作機と今後について: 完了

 A RS232Cのテスト完了とDDTゲット: 完了

 B 復元1号機一体化: 検討中

 C トラ技ボードと復元BASICマシン: 検討中

  

CP/M No25


CP/Mマシン復元進捗  ・RS232Cのテスト完了とDDTゲット
2014年1月26日


写真7 テスト風景



写真8 PC上のDDTの転送準備



写真9 受信終了画面



写真10 DDTのSAVEと確認画面



写真11 DDT実行直後



写真12 DDTのDコマンド実行画面