趣味工房 HIRO-G



< モニタ改造によるRS232Cテスト その1 >


 「CP/M No20」では別のPCを使いインターネットから落としたMBASICを、復元1号試作機のFDへセーブする手段として「転送用ROM」を使いましたが、効率が悪く転送容量も28KBが限界でした。 直接転送するためにはRS232Cが必要とを考えていましたが、当初はND80ZVのRS232Cは、CP/M上ではそのままでは使えませんので、素直に使える復元機専用のものを考えていました。

 しかしながら、復元作業を進める内に少々知識も付いてきましたので、折角あるものを使わない手はないと思い直し、ND80ZVのモニタ機能をCP/M上で取扱えるかについてテストするために、中日電工さんの「TK80モニタプログラム操作説明書」を読み直しました。 結果、何とかなりそうなので、同説明書のP32〜P42に記載されたオリジナルのモニタプログラム「NDMONOM.TXT」を改造することにしました。 先ずは、写真1(主要な変更部)のようにモニタプログラムの機能をシンプルにするために、取りあえず割り込み関連は全て削除し、 CP/Mで取扱えるようにプログラムリストに100Hのバイアスをかけ変更しました。 従い最初の ORG $0000 は $0100 となります。

以下、ORG $013Bを追加し、$0151、$02A0、$02DDを同様に100Hのバイアスをかけ変更しました。 この変更したリストをファイル名「NDMON.txt」とし、asm80で再アセンブルしました。

  >asm80 NDMON.txt

 アセンブルで作成された「NDMON.bin」を「CP/M No32」でも説明しました転送用ROMのベースプログラムAPPLI_BASE..TXTの  200番地に貼り付けて、「転送用ROM」を作成します(但しこのプログラムの「0009番地」と「01F6番地」は実際に転送するプログラムのバイト数「01CF03」に変更することが必要です。)。 写真2のようにそのROMをND80ZVのROMソケットへ差し込みシステムディスクをFDDに入れ電源を入れるとCP/Mが立ち上がりますので、写真3のようにそのまま「MDMON.COM」でセーブします。

 続いて、写真4のようにNDMONのセーブを確認して実行しますと、 写真5のようにND80ZVの7セグLEDが点灯しモニタが正常に起動しました。 この結果から、この手順でCP/M上でND80ZVのモニタを使えることが確認できました。 尚、ND80ZVのモニタからCP/Mにもどるためには、現状はND80ZVのMON(リセット)キーを押してCP/Mを再起動させます。




写真3 NDMONのセーブ表示画面



写真4 NDMONセーブ確認と実行表示画面



写真5 ND80ZVモニタ実行画面



 < 今後の予定 >

 @ RS232Cのテスト その1: 完了

 A RS232Cのテスト その2: 実施中

 B 復元1号機一体化: 検討中
 C トラ技ボードへのFDD制御ボードの活用: 検討中

  

CP/M No23


CP/Mマシン復元進捗  ・モニタ改造によるRS232Cテスト その1  
2014年1月6日


写真1 プログラムリストの変更(主要な変更部)




写真2 テスト風景