趣味工房 HIRO-G
< 東大版TinyBASIC 入出力プログラムの移植 >
前回(BASIC No15)では、ND80ZVのCP/M用のROMモニタをプチ改造した@の基本モニタ(ダンプリスト1)をテストした結果、使えることが分かりましたので、続いてI/O 1977年9月号P51に記載されているターミナルサービスプログラムを、トラ技ボード用の入出力プログラムに改造(改造ターミナルサービスプログラム:ダンプリスト2)しました。 システム全体のメモリマップとテスト結果は次の通りです。
@ 0000H番地〜02FFH番地: 基本モニタ
A 0300H番地〜03FFH番地: 入出力プログラム(改造ターミナルサービスプログラム)
B 0400H番地〜0BFFH番地: TinyBASIC インタプリタ
C 0C00H番地〜0DFFH番地: 基本モニタ用サブルーチン
今回のテストでは、電源を入れると前回確認済みの通り、基本モニタは写真1のように正常に立上りました。 続いて、ターミナルサービスプログラムの機能をテストするための「テスト・プログラム」をND80ZVのキーボードから打ち込み、写真2のようにRUNさせた結果、写真3の通りPC8001改造フルキーボードからの入力は正常にできますが、文字が化けて表示されました。
数字は正常に表示されますので、これはキャラクタジェネレータ(CG)の違いであることはすぐ分かりましたので、トラ技のCGとなにはともあれ手持ちのTK80BSのCGを比較してみましたところ、写真4と写真5のようにまったく配列が異なっていました。 で、これはTK80BSに合わすしかないと思い、写真5のJISモードに合わせたCGROMを作成しました。
そのCGROMに差し替え基本モニタを立上げると、当然、「MONITOR」の表示が化けますので、JISに準じて修正し、前述と同様に基本モニタを立上、「テスト・プログラム」を打ち込み、RUNさせて、PC8001改造フルキーボードから打ち込んだ結果、写真6のように文字が正常に表示されました。 「テスト・プログラム」は次の通りです。
「テスト・プログラム」
8000: 3E 91
8002: D3 7F
8004: CD B8 03
8007: CD 39 03
800A: CD 00 03
800D: C3 07 08
ここまでは、なんとか機能する改造ができましたので、残りのインタプリタ本体の移植作業にに取り掛かりますが、取敢えずは機能することを目標としていますので、スマートに仕上げることは考えていませんのであしからず。
写真1 基本モニタ起動
写真2 テスト・プログラム起動
写真3 PC8001改造フルキーボードから打ち込み
< 今後の予定 >
@ 東大版 TinyBASIC 入出力プログラムの移植: 完了
A 東大版 TinyBASIC インタプリタの移植:
B トラ技基本モニタ&BASICの構造調査: 調査中
C トラ技基本モニタ&BASICの不具合解消:
BASICマシン復元進捗 ・東大版TinyBASIC 入出力プログラムの移植 |
2014年7月10日 |
写真4 トラ技のCG
写真5 TK80BSのCG
写真6 PC8001改造フルキーボードから打ち込み その2
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