趣味工房 HIRO-G




< 東大版TinyBASIC インタプリタの移植 >


 BASIC No15、16の結果を受けて、続いてメインのインタプリタ部の移植を行い一応動くようにになりましたので、まとめ前の状況を記載します。 システム全体のメモリマップは、当初と変更はなく次の通りです。


@ 0000H番地〜02FFH番地: 基本モニタ(ダンプリスト1

A 0300H番地〜03FFH番地: 入出力プログラム(改造ターミナルサービスプログラム:ダンプリスト2

B 0400H番地〜0BFFH番地: TinyBASIC インタプリタ

C 0C00H番地〜0DFFH番地: 基本モニタ用サブルーチン


 今回の移植では、キーボードの入出力のプログラムとして資料に基づき、アドテック社のターミナルサービスプログラムを改造して使用した関係で、取りあえずキャラクタ・ジェネレータ(CG)をTKBSと同じJISモード(BSはASCIIモードにも切り替えられます。)に変更しました。 取り付け位置は写真1の通り。

 テストでは、電源を入れると前回確認済みの通り、基本モニタは写真2のように正常に立上りました。 続いて、インタプリタへ入るために、ND80ZVのキーでDOO番地をセットし「RUN」キーを押すと、7セグLEDは消灯し、正常に東大版2K TinyBASICのインタプリタが作動しました。

 CP/M No48にも記載しましたが、コンパクト化したエンコーダ付きPC8001改造フルキーボードを使って、写真5のようにテストプログラムを入力し、RUNさせた結果は写真6の通りで、正常に機能しました。   テスト的には前後しましたが、一応、LISTを取りました結果、当然ですが写真7の通り正常でした。

 現状は、カナモードに未対応、キーの割付が未完成で、文字表示のアンダーラインも改善できていませんが、トラ技ボードのハード面は8255問題を一応クリアし、システムクロックが早いために生じると思われる症状はあるものの、致命的な不具合はないようです。

 と言うことで、トラ技の基本モニタのINPUT命令が機能しない問題と文字表示のアンダーラインの問題は、ハード面ではなくソフト面の可能性が高いと思われますので、ソフトの改造部分を中心に、改造方法の再検討も含めて、地道にじっくり調査、検証する必要がありそうデス。 

 なにしろ8Kものマシン語のジャングルに迷い込んでる子羊ならぬシルバー羊状態ですので、悪あがきはやめました。 今回のTinyBASICの移植の経験から、ジャングル脱出のためのコンパスが手に入るかどうか、これからです。 ヤレヤレ。



 

写真5 テストプログラムの入力




写真6 テストプログラム起動




 写真7 LISTの確認




 < 今後の予定 >


@ 東大版TinyBASIC インタプリタの移植: ほぼ完了
A 東大版TinyBASIC 移植のまとめ:
B トラ技基本モニタ&BASICの構造調査: 調査中

C トラ技基本モニタ&BASICの不具合解消:


BASIC No28


BASICマシン復元進捗  ・東大版TinyBASIC インタプリタの移植
2014年7月19日


写真1 CGをJISモードに変更




写真2 試作システム全体の構成




写真3 基本モニタ起動状態




写真4 インタプリタ起動前の設定