趣味工房 HIRO-G


< 計測・制御用 トレーニング・ボードのテスト1 >


 やっとぼちぼち再開できるようになりましたので、中断していたAB10−EXE(サン・マイテック社製)をトラ技ボートからコントロールする件を思い出しながら進めます。
 先ずは、BASICでテストしたいと思いますが、外部に接続した機器やアクチュエータを制御するためにはOUT、IN命令が必要です。 確かにND80ZVのZB3BASICにはその命令はありますが、「BASICNo35」で紹介しました「ND80ZVモニタ(TK80互換モニタ)+トラ技基本モニタ(+4K BASIC)」このWモニタには4K BASICが搭載されていますが、このBASICを確認しましたところ、ちゃんと、OUT、IN命令がありました。 これも流石と思いましたので、ここはWモニタのBASICを使いました。

 AB10−EXEには8255が2個(IC1、IC2)取り付けられていますので、各8255について次のテストを実施しました。
@ IC1のテストとして赤と緑のLEDを4個づつ交互に点灯させる。
A IC2のテストとして7セグLEDに、01〜99の10進数を順次表示さ  せる。
 尚、IC1、IC2のI/Oアドレスは、他のI/Oアドレスとバティングしないように次のように設定しました。
 IC1: PA−80H、PB−81H、DC−82H、CWR−83H
 IC2: PA−84H、PB−85H、DC−86H、CWR−87H
  
 写真1は、WモニタのND80ZVモニタが起動した画面です。
次に1000、アドレスセット、RUNでトラ技基本モニタのBASICが立上ります。 写真2は赤と緑のLEDを4個づつ交互に、約1秒点灯させるためのプログラムリストです。 行番号50と70が点灯データで、上位4ビットが緑で下位4ビットが赤のLEDに対応していますので、HEXデータ通りに点灯させることができます。写真3、写真4が交互に点灯している状態です。

 写真5は、7セグLEDを使って、01から99まで10進法で順次表示させるためのプログラムリストです。 写真6は、順次表示中に「24」になった時点の写真です。 写真7は最終の「99」を表示して停止した状態の写真です。

 と言うことで、AB10−EXEは問題なく使えることが分かりました。
また、今回のテストでトラ技基本モニタのBASICを使って、8255を介し外部に接続した計測器、表示機やアクチュエータ等を制御できることを確認出来ましたので、いろいろ使い道を広げられそうです。
 次のテストは、マシン語で同様なテストを実施したいと思います。




写真1 トラ技基本モニタを立ち上げた状態




写真2 LED交互点灯プログラムリスト




写真3 緑のLED点灯状況




写真4 赤のLED点灯状況



< 今後の予定 >


@ レトロ計測・制御 トレーニング・ボードのテスト1: 完了

A レトロ計測・制御 トレーニング・ボードのテスト2:

B  TK80BS BASICの移植?:

C  FDDコントローラの製作?:

D CP/Mシステム復元の可能性の検討?:

E グラフィック・ボードの製作?:


RETRO No10


BASICマシン復元進捗  ・計測・制御用 トレーニング・ボードのテスト1
2015年1月23日


写真5 7セグ10進2桁表示プログラムリスト




写真6 24を表示したところ




写真7 99を表示して停止したところ