趣味工房 HIRO-G
< トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業2 >
前回、TK−80(E)用増設基板を組立てテストしましたが、TK−80Eのモニターが、全く立上らなかったため、語配線等を調査し修正及び一部回路を見直しましたが、巧くいきませんでした。
不具合の調査をやり易くするため、全体の構成を見直し、増設基板には増設ROMとRAMのみを残し、フルデコード、DMA等の回路はトラ技ボード上へ移し、新たにデータバスを強化するために74HC245のバッファ回路を追加しました。 また、同時に実施した、基本的な追加事項は、次の通りです。
@ バイパスコンデンサーの追加。
A アドレスバスのAB8〜AB15を集合抵抗2でプルアップ。
B データバスのDB0〜DB7をを集合抵抗1でプルアップ。
以上で、7セグLEDの点灯状態はかなり安定しましたが、電源を入れて2〜3秒ほど「0000 0000」表示となり、モニターも起動しますが、
すぐに不安定となりハングアップしてしまいます。 取敢えず、一瞬でもモニターが起動するので、基本的には間違っていないようなので、不安定の原因はデータバス関係と踏んで、74HC245の双方向のコントロール方法に問題があると思い、あれこれいじりまくりましたが、巧くいきませんでした。
行き詰ってしまい、初心に戻りデータバスをポイント毎に切り離し、どこで問題が発生するかを確認するために、先ずは74HC245の入口で切り離しますと、正常にモニターが起動しました。 続いて出口で切り離してテストしますと、なんとすぐに不安定となりハングアップしてしまいました。
最初は、エッと思いましたが、双方向のコントロールが巧く行っていないかも知れないので、取敢えず74HC245を取り、直結することにして再度確認テストを実施した結果、OKでした。 74HC245が原因で、巧くいかなかったのはちょっと残念ですが、結局は、誤配線の修正と基本的な追加事項でOKとなっていたという結果でした。
TK−80用増設基板は、写真1のように結局はROM、RAMのみを残すこととなりました。 写真2はトラ技ボードへ50Pコネクタで実装した状態です。 138、367のチェックをするために、基板の余分な部分をカットしました。 写真3が、あらためてトラ技ボードへ追加したIC等の状態です。
写真4が、TK−80Eのモニタプログラムが、正常に起動した状態で、写真5が、フルデコード回路が正常に機能し、増設基板上のRAMが正しく機能するかどうかの確認のために、F200H番地からテストプログラムを打ち込んだ結果で、写真6がそのテストプログラムを起動した状態です。
因みに、このテストプログラムは「0」が左から右に移動を繰り返すもので、正常に起動し安定に作動しました。
これで一応、TK−80Eとトラ技ボードが正常に接続できましたので、何とか前に進むことができますので、今後の予定は次の通りです。
@ VRAM領域の確認と表示テスト。
A インベーダ・ゲームでのROM、RAM領域の確認と機能確認。
B BSとしてLEVEL2 BASICの確認。
尚、 TK−80(E)とトラ技ボードとの接続で使用したバス等は次の通りです。
@ 電源、+5V、GND
A アドレスバス、AB0〜AB15
B データバス、DB0〜DB7
C HLDA+RESET
D MEMR、MEMW
E TK-80 RAM SELECT
F TK-80 ROM SELECT
G IOR、IOW
H RESET
I INT
写真1 TK-80(E)用増設基板の実装
写真2 トラ技ボードへの実装
< 今後の予定 >
@ トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業2: 完了
A トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業3:
B FDDコントローラの製作?:
C CP/Mシステム復元の可能性の検討?:
D グラフィック・ボードの製作?:
2015年6月19日 |
写真3 トラ技ボードへのIC等追加状態
写真4 TK80Eのモニター起動状態
写真5 テストプログラム起動前の状態
写真6 テストプログラムの起動状態
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