趣味工房 HIRO-G




< トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業完了 >



 今回の作業でTK80BS BASIC LEVEL2が正常に起動し機能することが確認できましたので、作業としては一応終了です。 
 これで、トラ技ボードがTK80BSの代替ボードに成り得ることが実証できました。 全体のまとめは次回とします。 
 今回、実施しました主な作業内容は次の通りです。

 @ Z80用キー入力プログラムの8080対応への変更。
 A エンコーダ付きフル・キーボードの回路変更。
 B 8080用データ転送プログラムの作成。
 C テスト用ROM(27256)の作成。
 D BASICプログラムのテスト。

 @は、Z80専用の命令を使っていたため、8080の命令系に変更し、カナも入力できるようにしました。 Aの作業は、以前からキー入力がいまひとつスムースでなかった点をハード面で改善しました。 Bの作業は、8080用として、汎用性のある転送プログラムにするために、何度か手を加えたために時間がかかりました。
 Cのテスト用ROMのメモリ・マップは次の通りです。

 ・0400H〜042FH: メインプログラム
 ・0450H〜046AH: 画面クリア
 ・0470H〜049DH: CRTCパラメータ設定
 ・1000H〜3FFFH: TK80BS LEVEL2 BASIC

 写真1から写真4は、Bのデータ転送用プログラムを起動させ、テスト用ROM内のBASICプログラム(1000H〜3FFFH)をTK80BSと同じ番地のRAM内(D000H〜FFFFH)へ転送する作業の手順です。
 写真4の転送先の指定では、先頭番地を入れるだけでRUNさせますと、自動で転送状態が転送先最終番地に逐次表示され、所定の転送が終了すると、写真4のように転送された最終番地が表示され停止します。

 転送終了後、一度、TK80モニターをリセットし、テスト用のプログラムでは、BASICモニターの起動の番地がFEA0H番地となっていますので、
FEA0番地をセットしてRUNすれば、写真5のようにBASICモニターが立上ります。 後はTK80BSと同じように操作すればLEVEL2 BSASICが立ち上がります。

 写真6は、BASICが立上がった後、簡単なテストプログラムを作成しRUNさせた結果です。 カナも正常に入力、表示されました。
 写真7は今回テストした状況の写真です。



写真1 TK-80(E)のモニター起動



写真2 データ転送プログラム起動



写真3 データ転送元先頭番地と最終番地の設定



写真4 データ転送先先頭番地を設定しRUNした結果



< 今後の予定 >


@ トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業完了: 完了

A トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業まとめ:

B FDDコントローラの製作?:

C CP/Mシステム復元の可能性の検討?:

D グラフィック・ボードの製作?:


BASIC No56


トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業完了
2015年7月6日


写真5 BASICモニターが起動、BASICモードへ入った画面




写真6 テストプログラムをRUNさせた結果




写真7 テストシステムの全景