趣味工房 HIRO-G




< トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身まとめ >



 前回で実質の作業は終了し、トラ技ボードがTK80BSの代替ボードに成り得ることが実証できましたので、回路等の説明をしながらまとめます。

 ここで作成したROMのメモリ・マップは次の通りで、前回記載していなかった転送プログラムを0A00H〜0AFFH番地に入れてあります。 使い方は前回同様で写真1、2の通りで、プログラムのダンプリストは写真6です。 この転送プログラムは8200H〜82FFH番地へ転送されて起動するようになっています。 従いまして、このプログラムをテストしたい場合は、8200H番地からダンプリストを打込み、8200HからRUNさせることで試すことができます。
 さすがに、「TK80BS LEVEL2 BASIC」の公開の許可を得ていませんので、ダンプリスト等は公表できませんが悪しからず。

 ・0400H〜042FH: メインプログラム
 ・0450H〜046AH: 画面クリア
 ・0470H〜049DH: CRTCパラメータ設定
 ・0A00H〜0AFFH: 転送プログラム
 ・1000H〜3FFFH: TK80BS LEVEL2 BASIC

 写真3、4、5は、TK80(E)をトラ技ボードと接続するために、追加変更した回路図です。 このデコード化により、メモリマップは次のようになります。
 @ TK80(E)
   ・ ROM領域: 0000H〜03FFH
   ・ RAM領域: 8000H〜83FFH

 A トラ技ボード
   ・ ROM領域: 0400H〜77FFH
   ・ RAM領域: 7800H〜7FFFH(VRAM領域)
   ・ RAM領域: 8400H〜FFFFH

 TK80BS LEVEL2 BASICトラ技ボードのBSと同じ番地のD000H〜FFFFHのRAM領域へ転送されますので、キー入力以外はBSそのままのプログラムで機能します。
 写真4の「−VRAMS」は、トラ技ボード上にあるコントロール信号です。 また、写真5の「HOLD+RESET」はTK80(E)バスのAサイドの27Pから出ている重要なコントロール信号です。

 以上で一応、トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業のまとめとします。 

 最初は不安定であったトラ技ボードも、いろいろテストをしているうちに、かなり安定なボードになってきましたので、初期の目的でしたトラ技ボードを使ったCP/Mマシンの復元も、何とかなるのではないかという気になってきました。  そこで、やっとこさですが、トラ技ボードにFDDの追加を検討してゆきたいと思います





写真1 データ転送元先頭番地と最終番地の設定




写真2 データ転送先先頭番地を設定しRUNした結果






< 今後の予定 >


@ トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身作業まとめ: 完了

A FDDコントローラの製作準備:

B FDDコントローラの制作:

C CP/Mシステム復元の可能性の検討?:

D グラフィック・ボードの製作?:


BASIC No57


トラ技ボードをTK80(E)のBSへ変身まとめ
2015年8月5日


写真3 TK80(E)用増設基板の回路図




写真4 トラ技ボード上に追加のアドレスデコード回路図




写真5 トラ技ボード上に追加のTK80用DMA回路図




写真6 転送プログラムのダンプリスト