趣味工房 HIRO-G


< 復元CP/Mマシン用FDD制御ボードによるテスト >



 引き続きμPD765Aの機能を調べながらテストしていますが、現在の不具合はIDフォーマットを作業用アドレスからセクタへ書込むExecution Phaseの最初のDMAモードでのデータ転送でコケテいます。

 まだ原因不明のままですが、トラ技のFDDインターフェース回路は、DMAコントローラーを使用しないでDMAモードを実現している設計のため、FDDとの相性やデータ転送のタイミングが重要ではないかと思っていますが、トラ技ボードや接続ケーブルに原因がある可能性もあるので、原因箇所を絞り込むために、現在、正常に作動している復元CP/Mマシン用のFDD制御ボードを接続して、作動テストで確認することにしました。 

 この制御ボードは、1年半ほど前に制作したもので、その時はいろいろな制御プログラムを作成してテストしたので、最終版のフォーマットプログラムの内容はすっかり忘れてしまいました。 ので、フォーマット用のプログラムの記録を辿りながら、トラ技ボード用に改造ししました。

 モニタプログラムは、「CP/M手作りマイコン 1」のP90〜95に記載されている モニタプログラム(写真1参照)をベースに、80x25(2000文字)対応に改造して使用しました。 フォーマティングプログラムは、「CP/M手作りマイコン 3」のP147〜152に記載されている、2DD用のプログラム(写真2参照)をそのまま使用しています。 

 写真3は、今回作成したテスト用のROMをゼロプレッシャーソケットへ挿入し、トラ技ボードへ復元CP/Mマシン用のFDD制御ボードと3.5インチのFDを接続して電源を入れた状態です。 キーボードは、モニタプログラムに合わせて、復元CP/Mマシンで使用中のエンコーダ付きのものを使用しています。

 写真4は、モニタプログラムが正常に起動し、FDの挿入指示に従ってFDをセットした状態です。 写真5は、FDをセットしキーボードから「Y]を入力、フォーマットプログラムが正常に起動してフォーマット中の画面です。 フォーマットは正常に終了しました。

 以上の結果から、基本的にND80ZU、トラ技ボードには問題が無いことになり、やはり今回制作したトラ技FDD制御ボードとFDD間の問題であることが分かりました。 今後は、制御プログラムも含めて、FDDのパラメータ設定やFDDのジャンパ設定について、5インチのFDDも追加して、 マイペースで調査、検討を続けます。   

 関連プログラムの詳細は、公開の許可を得ていますので、不具合解決後に整理して公開を予定しています。





写真1 モニタプログラムの一部




写真2 フォーマティングプログラムの一部




< 今後の予定 >



@ FDDコントロール・ボードの不具合調査: 調査継続中

A FDDコントロール・ボードのテスト:


B CP/Mシステム復元の可能性の検討:

C CP/Mシステム復元作業:

D グラフィック・ボードの製作:


BASIC No62


< 復元CP/Mマシン用FDD制御ボードによるテスト >
2016年4月25日


写真3 テストの状況




写真4 フォーマット開始直前の状況




写真5 フォーマット中の状況