趣味工房 HIRO-G






< ST管ラジオ リストアその5 修復一応完了 >



 今回、さび取りや磨き作業に使用した製品が写真1です。 ダイヤルの真鍮製の枠、マジックアイ真鍮製カバー、ツマミの真鍮部分の磨きに使用しましたのは、高森コーキ製の「さびとりつや之助」で、鉄製シャーシ、トランスの錆止めはニッぺホームプロダクツ製の「さび止めmini(ハケ付き)、グレー」です。 ダイヤル文字盤、ツマミのクリーナーは、ソフト99コーッポレーション製の「プラスチック クリーナー」です。 いずれもホームセンターで、普通に売っていたものを購入しましたが、思いのほか、なかなかの優れものでした。
 ツマミのイモネジが回り難いと思って取り出しますと、写真2のように真鍮製のため、割れたり変形したりしていましたので、交換しました。 交換したイモネジ(4Φx8)は頭が6角です。

 BOXの外装は前面部と縁取り部分は、マスキングテープを貼り、アトムサポート製の水性塗料、「アトムオールマイティ、コーヒーブラウン」を上塗りし他の部分はアトミックス製の「アトム水性ニス、ローズ8」を上塗りしました。 何れもハケ塗りです。 ツマミ部分の化粧板がメクレテましたので、アサヒペン製の「木目調装飾シート、リアラ」を貼ってみましたが、色が明るすぎました。 これは、いつか貼り替えたいと思いますが、写真3が一応の仕上がりです。

 BOXの内面は、写真4のように適当に塗りました。 右側側面は、配線図が貼ってありますので、塗っていません。 はめ込んだボードの固定は、新しく購入したL字型の金具で止めました。 木ねじ類は全てステンレス製の木ねじに交換しました。 写真5が本体を納め、マジックアイを取り付けた状態です。

 写真6は修復作業が一応終了し、試聴している状態の正面写真です。 トラッキングは少しづれていますが、感度は良好でそこそこの音でなっています。 アンプ切り替えも良好でした。 
 サランネットを艶消しの黒にして、磨いた真鍮製のダイヤルの枠やマジックアイのカバーが、「さびとりつや之助」のお陰で予想以上に輝きが復活しました。 マジックアイも新品に交換し、ダイヤルの文字盤は真っ白にクリーンアップできたので、新品同様とは言いませんがなかなかの仕上がりになりました。

 写真7は、修復前の状態です。 比較しますとレトロ調は薄まり、渋さはなくなりましたが、若々しく変身した感じです。 やはりツマミの化粧板の部分が浮いた感じですが、最初の試みとしては、そこそこ満足してます。

 IFTとトラッキングをキッチリ調整をしてみたいと思いますが、ラジオ以外の作業予定が詰まってますので、今回の修復作業はこれで一旦中断して、調整はまたの楽しみにとっておきたいと思います。 






写真1 さび取りと磨き作業に使用した製品





写真2 ツマミのクリーンアップとイモネジの交換





RETRO No21


ST管ラジオ リストアその5 修復一応完了
2017年6月5日


写真3 BOXの外装仕上がり状態




写真4 BOX内の状態




写真5 本体を収めた状態




写真6 修復後の状態




写真7 修復前の状態