趣味工房 HIRO-G
< CPM2.2_ST ROMの詳細 >
CPM2.2_ST ROMはCP/Mの本丸のROMで、その全ダンプリストは次の通りです。
尚、無断転記、転用は「CP/M手作りマイコン」著者の著作権に抵触しますのでご注意願います。
ダンプリスト: CPM2.2_ST_HP.docx
ROMの構成とROM上のメモリ配置は次の通りです。
@ MCPMIO 0020H〜01D3H
A IPL 01E0H〜0227H
B MSYSG 0400H〜0712H
C MBOOT 0880H〜8135H
D CCP.BDOS 0980H〜1F2BH
E MBIOS 1F80H〜2406H
F モニター 2600H〜2A72H
@のMCPMIOについては、今回は直接関係がありませんので次回説明します。 AのIPLはROM内の各プログラムをシステムの所定の位置へ配置し、バンクを切り替えシステムを全RAMの状態とした後、モニターを立ち上げます。
モニターは前回の「CP/M 40」で説明しました「リード/ライトテスト・プログラム」を使っています。
AのIPLとDのCCP.BDOS以外は全て書籍「CP/M手作りマイコン」の内容と同じです。
DはCP/Mの公式サイトからダウンロードし、メモリサイズ60Kとして所定の変更を加え、ZASMでアセンブルしたものを使います。
CP/Mの各プログラムは、IPLでCP/M本来の番地にロードされます。 ロード先の先頭番地は次の通りです。
Dのモニターは、本来のCP/Mとは直接関係はありませんが、最初にCP/Mを起動するのに使います。
このモニターは、CPM2.2_ST ROMを完成させる過程で、デバッグ作業等でずいぶん利用しました。 なかなかの優れもんです。
@ MSYSG 0100H
A MBOOT D300H
B CCP.BDOS D400H
C MBIOS EA00H
D モニター A500H
このCPM2.2_ST ROMを使ってCP/Mの「システムディスクの作成手順」は次の通りです。「CP/M 19」も参照してください。
<< システムディスクの作成手順 >>
@ 「CP/M 38」で説明しました「FORMAT_ST ROM」でフォーマットした3.5インチ2DDディスクをFDDへ挿入する。
A CPM2.2_ST ROMをROMソケットに差込み電源を入れると、モニターが起動し写真1のようにコマンド入力の表示が出るので、「G EA00」 と入力すると写真2のようにCP/Mが起動する。
B 次に写真3のようにSAVEコマンドを使って、100番地にあるMSYSGをFDにSAVEしする。 写真4のようにDIRでSAVEされていることを確認。
C SAVEしたMSYSGを写真5のように実行し、この表示の後にリターンキーを押す。 次いで写真6の表示で「A」を入力しリターンキーを押すと、システムディスクが作成され、写真7のように次のディスク作成の要求に戻ります。
写真1 モニター起動画面
写真2 CP/M起動画面
写真3 MSYSGのSAVE画面
2017年8月12日 |
写真4 MSYSGのSAVE結果の確認画面
写真5 MSYSGの起動直後の表示画面
写真6 「A」入力前の表示画面
写真7 システムディスク作成完了後の表示画面
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