趣味工房 HIRO-G
< 新マイコン独立化セットの組立とテスト まとめ >
前回の報告で新マイコン独立化セットのテストで表示の不具合があり、調査検討のためテスト中のND80ZVの2号機を外し、写真1のようにいろいろテストができるように改造してある1号機に交換しテストを再開しました。
今回のテストに先立ち、1号機はいろいろ改造して使っていましたので、スパゲティ状に追加してある配線等を整備しなおし、更に使うかもしれないと思い、写真2のように10pin増設基板上に、新マイコン独立化ボード上のCN4コネクタの9番ピンと10番ピンの入力信号を、MEMRD(MR)とRD及びMEMWR(MW)とWRがそれぞれ選択できるようにジャンパーピンを追加しました。
整備と機能を追加した1号機を新マイコン独立化ボードと接続して
テストを開始しましたところ、写真3のようにいきなり、正常に画面が表示されて安定しました。
エエーと思いましたが、この時点で不具合の原因は新マイコン独立化ボードではなくND80ZVの方であったことが分かりましたので、2号機も整備すればOKと思い、ちょっと気になるハンダ面の保守やコネクタの接続ピンの整備、及び若干改造している部分もあったのでその点も修復して再度、2号機を接続して確認テストを実施しましたが、症状は改善しませんでした。
1号機と2号機の違いを色々調べたました結果、ND80ZVのCN3コネクタの8ピン(RESETOUT)に違いがあることが分かりました。
1号機は8ピン(RESETOUT)とZ80の26番ピン(RESET)との導通はありますが、2号機は導通がありません。 考えてみますと、1号機は外部とのやり取りでCN3コネクタを使っていますが、2号機は外部との接続はやっていません。
で、ここでで、 以前、 1号機は外部とのやり取りで不具合があり、8番ピンの配線を追加して使用していたことを思い出しました。
早速、1号機同様、2号機の8番ピンに写真4のように追加の配線をして8番ピンからRESET信号がでるようにしました。 因みに写真4の(A)と(B)をジャンパー線で接続してもOKです。
追加配線を済ませ、プレテストしました結果がOKでしたので、予定通りND80ZVの2号機と新マイコン独立化ボードを合体させてのテストが写真5、6の通りです。 SDカードも正常に読み書きができて、フロントカラー、バックグラウンドカラーとも正常に安定して表示され、ZB3BASICのテストプログラムも写真7の通り正常に機能しました。
と、言うことで、今回の表示等の不具合の原因は、ND80ZVのCN3コネクタの8ピン(RESETOUT)とZ80の26番ピン(RESET)が基板のパターン上で接続されていなかったことによるものでした。 この結果は中日電工さんへお知らせしました。
新マイコン独立化ボードについては、ほとんど知識がありませんでしたが、今回のことで一気に中日電工さんのHPでいろいろ学び、カラー表示やバンク切り替え等々の仕組みも分かりかけてきましたので、使い道について興味が深まりましたです。
写真1 ND80ZVの1号機を接続
写真1 10pin増設基板にテスト用のジャンパーピンを追加
写真3 VGRモードで正常に表示された画面
< 新マイコン独立化セットの組立とテスト まとめ > |
2018年1月21日 |
写真4 ND80ZV2号機の配線追加
写真5 VGRモードでバックグランドカラーのテスト画面
写真6 VGRモードでフロントカラーのテスト画面
写真7 テストプログラムの実行画面
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