趣味工房 HIRO-G




< カルマン 2輪倒立振子の製作 その2  >



 ハードはとっくに完成していましたが、例のごとくいろいろありましてまとめの作業がズルズルと伸びてしまいました。

 トラ技2019年7月号の「月着陸船アポロに学ぶ確率統計コンピュータ」の特集を読み進めるに従い、「2輪車の倒立振子」を製作する過程で、mbedのもとで様々な手法の基本的なノウハウを関連付けて一括で学べることが分かりました。

 付録DVDーROMの中身を一通りみて、ビックリポンです。いやいやこれはなかなかのものですので、行き当たりばったりではなく、DVDに収録されている「倒立振子製作の付記資料」(写真1)に従い、トライすることとしました。 これだけの情報がたったの¥1000で提供いただいたことは、執筆者の「別府 伸耕氏」トラ技様のお陰と感謝です。


1.アカウント作成と開発環境の構築

 先ずは、mbedのWebサイト(https://www.mbed.com/en/)にアクセスして写真2@をクリックしてアカウント作成画面へ進みアカウントを作成しましました。 続いて、Aをクリックして開発ボードの管理へ進みます。 Bはコンパイルへ進む場合にクリックしますが、最初の段階では関係ないです。

 管理画面(写真3)から開発ボードを検索画面(写真4)へ移動し、検索するボード名NUCLEO−F401REを打ち込みサーチをクリックし、表示されたグループ内からNUCLEO−F401REを選択して専用ページへ移動します。(写真5)

 

2.テスト・プログラムのバイナリ・ファイルの作成 

 開発環境が整ったところで、既に用意されているテスト・プログラムでボードのテストを実施しました。 専用ページの「Open Mbed Compiler」をクリックして開発環境のページへ移動します。 この時に「サーバクエリ中に問題が発生しました。」とメッセージが出ますが、問題ないので無視しCloseボタンをクリックしてメッセージを閉じます。

 開発環境ページでは写真6のように新しいプログラムを作成するダイアログが表示されます。 ダイアログが表示されない場合は、「マイプログラム」を右クリックして「新しいプログラム」をクリックします。

 ダイアログの指定を次の通りとして、「OK」ボタンをクリックします。

  ・プラットフォーム: NUCLEO-F401RE

  ・テンプレート: Output a pwm signal

  ・プログラム名: test 


 写真7のように、プロジェクトに登録されている全てのソース・コード及び設定ファイルが表示されるので、「main.cpp」をダブルクリックすると、  写真8のようにソース・コードの編集画面が表示されます。 

 今回は編集操作がないので、そのまま「コンパイル」ボタンをクリックするとコンパイルが実行され、問題なく完了し、写真9のようにSuccess!と表示されると共にtest.NUCLEO_F401RE.bin名バイナリ・ファイルが作成されます。 生成されたバイナリ・ファイルは、TEST名ののフォルダーを作成し保存する。 写真10は保存されたバイナリ・ファイルを確認している写真です。

 

3.テスト・プログラムによる機能テスト

 NUCLEO-F401REボードをUSBケーブルでPCへつなぎ、写真11のように外部デバイスとして認識されている事を確認後、バイナリ・ファイルtest.NUCLEO_F401RE.binをドラッグ&ドロップすることで書込みが開始されます。 写真12は書込みの状況です。

 書込み完了後、NUCLEO-F401REボードの緑色LED(LD2)が1秒間隔で点滅を繰り返しました。


  以上で制御ボードの製作とボードへの書き込みテストが終了しましたので、次のステップのデータ通信、傾斜計等のテストを実施します。 





写真1 倒立振子製作の付記資料




写真2 アカウントの作成




写真3 開発ボードの管理画面




写真4 開発ボードの検索




写真5 NUCLEO−F401REのページ




写真6 新プログラム作成のダイアログ


< TREX450 SPORT >




 SDXに続き墜落。


 以下同文。








アラカルト No31



カルマン 2輪倒立振子の製作 その2
2019年12月6日



写真7 プロジェクト登録一覧





写真8 ソース・コードの編集画面





写真9 コンパイルの結果





写真10 バイナリ・ファイルの保存確認





写真11 バイナリ・ファイルのコピペ





写真12 ドラッグ&ドロップの状況





写真13 TESTプログラムの確認