趣味工房 HIRO-G

 <AIBOの無線LANの設定とテスト>

 AIBOのが使えるようになったので、無線LANの準備に入りました。
 PCは、半年位前にAIBO用の無線LANカードERA−201D1との相性を考慮して、ヤフオクで調達しましたSONY製 PCG−SRX3S/BDを使います。
 コアユニットのFlashROMのアップデートは、「OPEN−R プログラム入門」書の P34記載の手順に従ってバージョンアップを済ませてます。AIBO専用のプログラミングMSの代替は「ロボット No2」で紹介しましたStikZapを使用して、写真6のように汎用の8MBメモリースティック(MS)で対応しました。

 当方の無線LANは、アクセスポイントを使用せずにAIBOと直接通信するIBSS Peer−toーPeerモードを使います。 この設定は写真1の通りWindowsXPのコントロールパネルの「ワイヤレスネットワーク接続のプロパティ」から、写真2の「優先ネットワーク」の詳細設定で設定できる「ad hoc モード」がこのモードで、802.11アドホックモードとも呼ばれるらしいです。
 よく混乱するのが旧アドホックモードでこのモードは、アドホック・デモ・モードとも呼ばれるもので、扱いが違いますので注意が必要です。
 その他は写真3のようにSSID:AIBONET、WEP Key:AIBO2、無線チャンネル:任意、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウエイも取りあえず標準のままです。 
 
 AIBOと無線LANカードを通して通信するためには、メモリースティックにシステムプログラムをコピーする必要があります。 システムプログラムは「OPNEーR」のフォルダーに含まれていますので、「OPEN−R プログラム入門」書のP36の手順に従って「OPENーR」をまるごとメモリースティックへコピーしてください。 
 次に、OPEN−Rフォルダーの下のSYSTEMのCONFフォルダーにWLANDFLT.TXTというファイルがあり、これは無線LANの設定ファイルのテンプレートです。
このファイルを作業フォルダーにコピーしてWLANCONF.TXTというファイル名に変更します。 そのファイルを当方のPC環境に変更したのが写真7です。

 デフォルトと異なっているのはAPMODE=1となっているところです。 「ad hoc モード」は無線LANカードを挿入したPCがアクセスポイントに変わって無線LANビーコンを発信するため、アクセスポイントと同じ設定となります。 この点が旧アドホックモードと異なるので、混乱の要因になっていると思います。

 AIBO用の無線LANカードは専用のERA−201D1しか使えないと思っていましたが、 海外の情報で写真8のPC用のPCWA−C150Sも使えるという事が分かり、早速入手して試した結果、当方の環境では何の問題もなく使えました。 しかしこのカードも手に入り難い様です。 取りあえず参考までの情報です。

 無線LANカードを通してAIBOと通信するには、Tera Termのtelnetを使用しています。 当方のtelnetの設定は写真4の通りです。 TCPポートにはAIBOが使用するTCPポート番号「59000」を入力します。 実際にAIBOと通信する場合の注意点としては、AIBOの電源を入れる前に必ずPCを起動させて、無線LANビーコンを発信させておくことです。 写真5は「OPEN−R プログラム入門」書P46のサンプルプログラムを実行し、AIBOからの「HelloWorld」のメッセージをPCが受け取った画面表示です。




写真6 プログラミングMS代替汎用MSの例




写真7 WLANCONFの設定例






写真8 無線LANカード






< 今後の予定 >


 @ 「OPEN−R プログラム入門」書サンプルプログラムの実行


 A 高度なプログラムの調査と実行



 
 

ロボット No4


AIBOの無線LANの設定とテスト
2013年11月1日


写真1 ワイヤレスネットワーク接続のプロパティ画面






写真2 「ad hocモード」設定画面






写真3 インターネットプロパティ設定画面






写真4 telnet設定画面







写真5 AIBOとPCの通信テスト画面