趣味工房　ＨＩＲＯ-Ｇ

＜　ＴＫ８０ＢＳインベーダーゲーム移植の再開準備　＞

　ＣＰ／Ｍ　Ｎｏ１、Ｎｏ２、Ｎｏ２２で、少し紹介しましたＴＫ８０ＢＳのインベーダゲームの移植の経緯は、２年程前からＮＤ８０ＺⅢに表示機能を追加するために拡張ボードを製作しましたが（後にＣＰ／Ｍマシンの復元に使うことになった拡張ボードです。）、この拡張ﾎﾞｰﾄﾞの機能の確認と応用のために思いついたのが始まりです。
　移植の元になった資料は、以前紹介しました写真１のＩ／Ｏ別冊９「マイコンゲーム徹底研究２」のＰ１５９～Ｐ１６４の「オール・マシン語スペース・インベーダー」ですが、この資料にはサブルーチン等の説明がほとんどありませんので、当時の知識ではかなり苦労をしましたが、１年ほど前に、このインベーダ・ゲームのオリジナルが掲載されている「Ｉ／Ｏ誌　’７９年７月号」を入手することができ、昨年の８月頃に一応、何とか形になるところまで漕ぎつけました。
　その後にＣＰ／Ｍマシンの復元に注力することになり、インベーダ・ゲームの移植は中断していましたが、ＣＰ／Ｍマシンの復元とＢＡＳＩＣマシンの復元が、一段落しましたので、次のステップへ入る前に、何とかインベーダ・ゲームの移植だけは完成させたいと思っています。
　ところで、今まで使っていました拡張ボードは、ＣＰ／Ｍマシンの復元に使っていますが、今後、マシン語とＢＡＳＩＣとの共用を考えますと、「トラ技ボード」の方が便利ですので、インベーダ・ゲームの移植は「トラ技ボード」を使うことにします。

　と言うことで、１年前に中断した時点の内容を思い出しながら、「トラ技ボード」への移植の準備を次のように実施しました。

①　先ずは、オリジナルのｼｽﾃﾑで、オリジナルのインベーダ・ゲームを起動してみました。　ホストＰＣ（ＸＰ）とＴＫ８０ＢＳをＲＳ２３２Ｃのストレートケーブルで接続し、ＴｅｒａＴｅｒｍでホストＰＣ内のインベーダプログラムｓｉ０３３を、ＴＫ８０ＢＳへ転送しました。　シリアルの設定は３００ボー、データ８ビット、パリティなし、ストップビット２です。　写真２は、ホスト側の転送中の画面で、写真３は、ＴＫ８０ＢＳ側の受信中の画面です。　ＴＫ８０ＢＳのＲＳ２３２Ｃについては、ＢＡＳＩＣ　Ｎｏ１４を参照してください。
②　実に、のどかにトロトロと転送します。　転送エラーにならないか、チョット心配でしたが無事転送完了。　どうも、ＴＶのビデオ入力端子が不調気味で、文字がダブって表示されるようになってきました。　転送後、ＴＫ８０ＢＳのＢＡＳＩＣモードから、ＣＡＬＬ　８９００Ｈでスタートさせた画面が、写真４です。　正常に起動しました。
③　写真５は、移植用のプログラムをホストＰＣからＮＤ８０ＺⅢへ、ＵＳＢを使って転送した画面です。　転送手順はＮＤ８０ＺⅢの取り説通りで、転送するファイル形式はＢＴＫです。　転送は９６００ボーでＵＳＢで行いますので、一瞬です。　写真６がＮＤ８０ＺⅢの受信完了画面です。
④　写真７が「ＮＤ８０ＺⅢ＋トラ技ﾎﾞｰﾄﾞ」上でのインベーダ・ゲームの実行画面です。　移植中の画面は、４０文字Ｘ２０行でしたが、ＣＲＴＣの設定の知識を得ましたので、この実行画面は、ＮＤ８０ＺⅢのモニタを使ってメモリ内のプログラムを、ＴＫ８０ＢＳにあわせ３２文字Ｘ１６行に書き換えて実行しています。　因みに現状では、全てマシン語ですので、　Ａ０５０Ｈスタートで実行できるようになってます。

　これで一応、中断していた時点の内容を思い出しましたので、移植の完了に向け作業を進めたいと思います。　写真７を見る限りでは移植は完了しているように見えますが、次の作業やバグとりが残っています。

①　フル・キーボードが使えません。　従って、ビーム砲が撃てない。
②　なぜか、砲台の移動がぎこちない。　反応が遅い。
③　突然、ゲームオーバーになる。
④　砲台がインベーダのビームに当たると、ゲームが止まる。
⑤　音出しのプログラムは、これから作る。

　②、③及び④に関しては、オリジナルのゲームは、ＢＡＳＩＣとの絡みを完全に無くしている分けではないので、そのあたりの手当てが必要かもしれません。　この点は、大本の「Ｉ／Ｏ誌　’７９年７月号」を入手していますので、じっくり検証したいと思います。　完成すれば、引用先を明確にして公開したいと思います。　