趣味工房 HIRO-G



< ES9038Q2M DACの製作 その1 >


 JetBotの製作機械学習用のPC構築につきましては、スッタモンダしましたが、何とか「WindowsPC」及び「LinuxPC」いずれも機械学習用として構築が完了しましたので、取りあえず終了ということにしまして、気になっていました「DAC」の深掘りに注力したいと思います。
 DACにつきましては、ラズパイ関連で多く取り上げられていましたので、ちょくちょく齧っていましたが、今年の8月に15年間愛用してましたドイツのAudioFino社製の「Nonos DAC」ボード「Segovia」が、熱中症ではありませんが急に故障してしまい、慌てた経緯もあり、お気に入りの複数のDACを確保しておく必要を感じました。

 最近は、ネット上で多くのハイレゾの音源も入手できるので、PCと連携できるハイレゾ対応のDACにも興味があります。

 自作用のDACボードは、オディオ No4-1「Segovia 復活」で報告しました通り、「Mi-Take社」「お気楽オーディオ社」から入手しましたボード及びこれから入手を検討しているボードを活用し、順次製作したいと思います。 両社のコンセプトの違いは、「Mi-Take社」は完成品を販売し、「お気軽オーディオ社」はDACの未完成ボードとパーツを販売されておりDIY者向けです。 いずれも設計、性能評価に関する資料や取説がネット上で公開されており、Q&Aの対応もスムースですので、電子工作等の経験や知識があれば、DACの初心者でも安心して取り組めます。

 先ずは、DAC本来の性能や性質を確認しておきたいので、やはり安心な完成品ボードから始めることとし、当方の本命は「PCM1704」ですが、手始めは、「Mi-Take社」ES9038Q2M」ボード関連をケースに収める作業を実施しました。
 ケースにつきましては、試作的なものですので実用的なものを探しました。 トランスの高さが結構高いので、高さのサイズを考慮して選択しました結果、タカチ電気工業メタルケース「CU-4N」をアマゾンから購入しました。

 先ずは、写真1のようにケースの穴あけ作業を実施。
 次に写真2、写真3のように、各ボードとその他のパーツを所定の位置に固定しました。 電源ボード、トランス関連も「Mi-Take社」から購入したもので、その他、端子、ヒューズホルダ、スイッチはアマゾンから購入し、電源ランプは、LEDを購入しようと思いましたが、取りあえず手持ちのネオン管タイプのものを使用しました。

 ハンダ付けは、電源回りとボードへの入力端子とアンプへの出力端子に、手持ちのコネクタ付きケーブルをハンダ付けするのみですので、簡単に終了しました。 ここで使用した配線材料は、オーディオ用でも何でもない普通の配線材料です。 各ボード間は、付属のケーブルで繋ぐだけですのでこれも簡単に終了です。 

 最後に付属のボリウムを所定の位置へ差込み完了です。
 液晶表示器は、取付スペースは確保してますが、取付加工が面倒ですし、取りあえずは、音出しを目的にしてますので、今回は取付けていません。

 早々に、試聴を実施するために写真4、写真5のように入出力ケーブルを接続し、写真6のようにケースのカーバーを付けて一応完了としました。
 試聴システムは、「DAC」以外は「オーディオ No4-1」の組合せと同じで、アンプは「ラックスマン L-590A」、CDトランスポータは「CECTL51」、スピーカは「JBL 4428」の組合です。

 最初の試聴CDは、ジェニファーの「The Hunter](写真7)ですが、このCDは、「Mi-Take社」さんが推奨されていたもので、早速にネットで購入しましたが、確かに優秀録音盤で評判通りのCDです。

 「ES9038Q2M」のフィルターの設定はデフォルト(fast roll off filter)のままで、手持ちのCDをいろいろ聞きあさり、「ES9038Q2M」「Segovia」を聞き比べました結果、好みによりますが、当方としましては甲乙付け難いというのが率直な感想です。
 「Segovia」は低音の重厚感は勝っていますが、「ES9038Q2M」の方が全体的に明るい感じで、中高音は聞きやすく聞き疲れのしない、なかなの優れものであることが分かりました。

 これで、仮に「Segovia」が再度昇天した場合でも、代わりになるDACがあることが分かり一安心です。
 今後、DACの深掘りの作業を進めるにあたり、いろいろなDACで聞き比べることになりますが、「CEC TL51」と使いまわしてのDACの交換作業は、かなり面倒なことが分かりました。 

 そこで、CDの読み込みエラーやトレイの開閉に難が生じ、修復作業等が面倒で放置していました mrantz社の「SA-15S1」(写真8)が有りますので、この際、これを修復、復活させトランスポータ化しようとする気持ちになり、交換用の「開閉用ベルト」「光ピックアップ」(写真9)をヤフオクで入手し、交換作業を実施しました。 

 交換作業中、念のため「光ピックアップ」のレンズを、綿棒に消毒用のアルコールをしみ込ませて清掃して、CDを試したところ読み込みのエラーが解消し、繰り返しテストを実施しても普通に起動するようになりました。
 レンズの曇り等の不具合があったようですが、事前に清掃して試せば良かったと思いましたが、これから使用することも多くなり、いずれ交換時期が来ると思いますので保管しておきます。

 これで現状の「Segovia」「CEC TL51」の組合せを標準として、新たに製作する「DAC」「SA-15S1」との組合せ、更に「CEC TL51」との組合せを比較することで、CDのジャンル別等も含めて、よりベータな組み合わせを見つける事が楽しみになります。

 配線材料の件は、今回の当方の試聴では特に問題ないように思いましたので、取りあえずは、他のDACも同様に一般的な電子工作用の線材で製作することにします。
 各ボード間や電源回りのケーブルの始末も、あまり気を遣わず超ラフにまとめていますが、配線の仕上げの見栄えはあるにせよ、スピーカから気持ちの良い音が流れてきますので、性能には全く関係していないようです。

 一応、「ES9038Q2M」に関しては終了と思いましたが、「Mi-Take社」のサイトで電源ボードに関し、「DCDCモジュール電源」を見つけましたので、電源を入れ替えてみたいと思います。

 オーディオ関連は個人的な好みによるところが大きいので、性能があるレベルを超えますと、プロでもデータによる客観的な性能評価は困難となりますが、基本的なところは、個人的にもできるだけ押さえておく必要があるのではと思います。

 そこで、個人的には、基本的なSN比、ひずみや周波数特性等について、計測データによる客観的な性能評価ができるようになりたいと思っていますので、いつになるか分かりませんが、ボチボチとその方面の作業についても調査、検討したいと思っています。








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         写真8 mrantz社 「SA-15S1」




       写真9 「光ピックアップ」と「開閉用ベルト」

< TREX450 SPORT >




 SDXに続き墜落。


 以下同文。








オーディオ No5-1


ES9038Q2M DACの製作 その1 
2022年11月30日




写真1 ケースの穴あけ加工





写真2 各ボードの配置と固定





写真3 ケース後面のアセンブリ





写真4 入出ケーブル接続とケース内配線完了の上部写真




写真5 ケース内配線完了の前面写真





写真6 アセンブリ完了の前面写真


  


  写真7 CD ジェニファーの「The Hunter]