趣味工房 HIRO-G
< Nonos DACボード 「Segovia」の復活 >
8月に入り15年間愛用してましたドイツのAudioFino社製の「Nonos DAC」ボード 「Segovia」が、熱中症ではありませんが急に故障してしまい、うんともすんとも音が出なくなりました。
ハイレゾを謳うオーバーサンプリングのDAC(チップ)ボードは、ラズパイ関連で数種類検討しましたが、「Segovia」は、それらのDACボードとは一味も二味も違う重厚で切れが良い、味のある素晴らしい、今となっては貴重な「Nonos DAC」ボードで、当方のシステムのメインDACですので、ちょっとショックでした。
「Segovia」を購入しました「プラクトサウンドシステム社」のホームページを覗いてみましたが、15年も前の製品が載ってるはずもなく、また「Segovia」は、写真1、写真2の資料のように特殊パーツ満載で、故障部品が特殊なパーツであれば、今となれば恐らく修理不可能な貴重なボードです。
因みに、このボードは同じくAudioFino社製の「Cpack60」(写真3)と対にして、より臨場感を高めた製品が同じくドイツの有名なSteinMusic社から販売されていたようです。
*資料1、2、3はいずれも「プラクトサウンドシステム社」から入手。
まあ15年間の長きにわたり楽しませてくれましたので、しょうがないかと半分諦めて、「Segovia」に代わるDACボードを調査しました。 現在の立派なケースのDAC製品は、味付け三昧のものが多いため、甘い言葉に騙されて後悔したこともありますので、今は、鼻から手を出す気はありません。
DACボードの調査の結果、良さそうなDACボードを「Mi-Take社」と「お気楽DAC社」とで見つけ入手しました。 「Mi-Take社」では既に組み立て済みのDACセットとして、「ES9038Q2M」のDAC基板、それと何と、「PCM1704(再利用品)」のDACセットが頒布されてましたので、しっかり入手しました。
「お気楽DAC社」からは、以前から気になっていました「AK4497」のDACボードのキットと、何と、DACボードのみですが「PCM1704」用のDACボードが再頒布されていましたので、思わず購入してしまいました。
PCM1704チップの入手をどうするかについては、ヤフオクにこれまた10年以上前のCDプレーヤ等から引き抜いたと思われる、PCM1704付きの基板が出品されてますのでゲット出来そうで、ひとまず安心です。
PCM1704チップは、かなり前に製造終了していると思いますが、まだまだ巷では高評価で人気が高いDACチップですので、基板に付いたままでもチップ当り¥3000〜¥5000くらいの結構な落札価格となってます。 アマゾンでは、まだ新品?も売られていますが、チップ当り¥10000程しますし、不良品や怪しげな雰囲気もありますので、購入には注意が必要です。
「お気楽DAC社」からの入手分は完全にDIYですので、パーツを揃える必要があるためまだ手を付けていません。
「Mi-Take社」から購入しました「ES9038Q2M」と、「PCM1704(再利用品)」のDACセットは、一応、簡単な試聴を済ませましたが、予想していた以上に良い結果でした。 特に「PCM1704(再利用品)」のDACセットは、「Segovia」とよく似た重厚で切れがある音質で、当方の好みの音質です。
しかしながら、「Segovia」の味のある鳴り方とは少し違うかなと感じましたので、ダメもとで「プラクトサウンドシステム社」へ事情を書いてメールしましたところ、ラッキーなことに、新品ではないのですが顧客対策用品として取り置きされている完動品のボードが、1枚あることがわかりました。
修理を依頼することもできましたが、なにぶん15年も前の特殊パーツ満載のボードですので、実物を送って検査しないと修理できるかどうかも不明ですし、修理ができるとしてもそれなりの期間と費用がかかりますので、当方の修理品とプラスアルファを支払うことで、顧客対策用品のボードと交換してもらうこととしました。
長々と今回の経緯と対応策について書きましたが、先日、その交換用の「Segovia」ボードを入手しましたので、早々に、組み直しながら試聴しました。
先ずは、写真4のように「Segovia」のみを取付、試聴しました。 隣の「CPM基板」は、電池を超えるとされている第2世代電源モジュールですが、この段階では使用せず、電源トランスのAC12Vを直接「Segovia」のボード上の所定の端子へ接続して使用してます。
試聴の結果は、「Segovia」DACボードのみでも十分に満足できる聞きなれた味のある音が再現されました。
続いて、これもユニークな「Cpack60」を、写真5のように接続して試聴しました結果、より臨場感のある音で鳴ってくれました。 完全に復活し、やれやれです。
今まで電源の供給源としていた第2世代電源の「CPM基板」を接続するためには、写真6のように「Segovia」のボード上にあるは、4本の「SBD」(ショットキーバリアダイオード)を取り除く作業をしなければなりませんが、せっかく復活してよい音でなっているため、そっとしておきたいこともあり、取りあえずは「CPM基板」を使用しないこととし、ケースから取り除くことにしました。 取り除いた基板が写真7で、取り除いた後の構成が写真8です。
最後にケースのカーバーを付けて元通りとなったのが写真9で、元の位置に納まった状態が写真10です。
因みに、アンプはラックスマン L-590A、CDトランスポートはCEC TL51、スピーカは、JBL 4428です。
尚、「Mi-Take社」から購入しました「ES9038Q2M」のDAC基板と、「PCM1704(再利用品)」のDACセットもなかなかいい音で鳴ってくれますので、独立したDACとしてケースに組み込む予定です。 作業を進められる状況になれば、また経過報告をしたいと思います。
これを機に今後、もう少し深くDACについて知りたいと思うようになりました。 流行りのDACも良いと思いますが、当方の好みとしましては「Segovia」のような「Nonos DAC」や「PCM1704」など、当方の好みの音質のDACチップについて調査、検討したいと思います。
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写真8 第2世代電源「CPM」基板
写真9 [Segovia]が復活した自作DACユニット
写真10 試聴のオーディオ構成
< TREX450 SPORT >
SDXに続き墜落。
以下同文。
Nonos DACボード 「Segovia」の復活 |
2022年8月30日 |
写真1 「Segovia」の資料1
写真2 「Segovia」の資料2
写真3 「Cpack60」の資料
写真4 「Segovia」のみでの試聴構成
写真5 「Cpack60」を追加しての試聴構成
写真6 「SBD」の取付状態
写真7 第2世代電源「CPM」基板
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